北海道フリー切符の旅(part2)



6月8日


1.学園都市線の旅

 6時42分発の石狩当別行きはすでに入線していた。意外にも6両編成のディーゼルカーなのは驚いた。しかし、乗客はというとあまりいなかった。とりあえず一番後ろの車両に乗り込もうとしたが、よくみるとロングシート!これは最悪だと思い、前の車両へと進んでいく。すると一番前はボックスシートで、安心して乗り込む。一番前なのかかなり空いていた。札幌とは逆方向のために空いているのだろう。6時42分定刻に発車した。

桑園までは、函館本線と一緒なのだが、すぐに離れる。しばらく高架線を走っていた。よくみると札沼線は、複線になっていた。これは意外であった。途中の駅で高校生がのりこんでくるのだが、大した混雑にはならなかった。新琴似までは、高架線が続いた。しばらくすると左側に都会的な街並みが広がるとあいの里駅に到着した。右側の車窓を見ると、かなりびっくりした。手つかずの大地が広がっていた。人家が何もなく、草や木がある平原だった。線路を境にこのような光景が広がるのは驚きである。そして、ここから単線になった。反対列車は、6両つないでいてもかなりの混雑であった。札沼線の大ステーション石狩当別に到着した。

ここで高校生らが降りていった。そして、一番前の車両だけが新十津川行きになると聞き、切り離し作業を見物した。すぐに車内に入れるようになった。このまま発車時間がくるまでガラガラだろうとこの時点では思っていた。7時47分一本後の列車が到着すると、一気に新十津川行きに乗り込み、1両編成の列車が大混雑をした。7時50分定刻どおり発車した。

何もない草原地帯をしばらく走ると建物が見え始め、大学らしい建物だと確認すると、そこが北海道医療大学駅だった。ここで半分くらいの客が降りたのだが、まだ立客はいた。どんどん進んでいき、どの駅に停まっても降りる客はいない。そして、1面2線の石狩月形に到着するとやっと一気に減った。ここには月形高校が目の前にあることを発見した。ここで反対列車行き違いの為に数分間停車した。

今日は、太陽が出ていて暑かった。すでに乗客は5人くらいになっていた。反対列車がきた。この列車にも高校生など大半が降りていった。ここでタブレット交換があった。ここからは一本の列車しか入れないという事だ。すぐに発車した。浦臼駅は、一応終着駅の列車があるから大きいと思っていたが、あまり大きくはなく駅前にはバス停があるだけの小さな駅だった。駅まわりには、人家もない小さな駅をいくつか止まり、終点の新十津川には9時29分に到着した。

何もない駅だった。すぐに駅などを撮り、待合室に行くと、バス乗り場の案内があった。これは親切だと感じ、安心してバス停に向かった。しばらく歩いていると、すぐにバスが見えてきて、停車するのを確認すると、ダッシュをした。9時51分発ではなかったが、運転手に滝川行きと聞いて、すぐに乗り込む。JRバスではなく中央バスだったので、200円を取られた。バスは石狩川を渡り、しばらくは滝川商店街を通過した。滝川には10時前に着いた。まだ早いので時間つぶしに駅そばで暇つぶしにした。



2.ライラックの旅

 10時15分頃に駅のホームに入る。しばらくすると、781系「ライラック」が入線してきた。一番前の自由席に乗り込んだ。空席があり余裕で座れた。二人席にはいかずにデッキに近い車椅子対応の一人席に座った。他のどの座席にも簡易リクライニングシートだが、一人席はフリーストップ式だった。これはラッキーだった。約15分間楽に過ごす事ができた。まさか781系でこのシートがあるとは思わなかった。10時40分に深川駅に到着した。すでに留萌行きは停車していた。


3.留萌線の旅

 留萌行きは、キハ54系で転換シートだった。何か久しぶりに見たシートのようだ。3両編成で、うち2両は増毛までで、後ろ一両は、留萌で折り返すと運転手の話を聞いた。運転手達の話を聞いていると、留萌駅に「きしめん」があるということを聞いた。「オホーツク」「スーパーホワイトアロー」と停車するが、留萌線に乗り換える客はほとんどいなかった。11時08分定刻に発車した。

転換シートのせいなのか窓と座席は一致していなかった。深川を出るとすぐに右にカーブをして田畑地帯を走る。時速は80〜90キロくらいだ。石狩沼田で少し入れ替わり乗車がある。旧札沼線の分岐駅だったのか、少し駅構内が広かった。しかし廃線跡を見ることはできなかった。恵比島駅で石狩沼田から乗った客のほとんどが降りた。ここは、明日萌駅でロケに使われた所で所々に木造家屋があった。恵比島駅を出るとだんだんと山が迫ってくる。峠下駅は、山の中にある駅なのに、行き違いの設備がある駅だった。山が開けてくると終点の留萌に到着した。

旧羽幌線跡は見つからなかったが、留萌線の大きな構内が当時の繁栄を物語っていた。今は、2面3線の小さなホームだけがある。改札を出て駅そば屋に向かってきしめんを頼む。ちょうどお昼時なのですごい賑わいを見せていた。にしんそばにもあこがれるが、ここは名古屋人として、きしめんを選んだ。早速食べてみるが、少し物足りなかったが文句は言えない。ここで食べられるとは思いもよらなかった。ここで28分間休憩をして先ほど乗った列車に乗り込む。これがこのまま増毛行きになっていた。

12時半に発車した。乗客は半分にも満たなかった。留萌本線では一両にも満たないホームがいくつか見られた。木造のホームばかりであった。留萌を出てすぐ鉄橋を渡る。するともう一つ同じ廃線の鉄橋が横にあり、渡るとすぐに廃線は右にカーブをしていった。逆にこちらは左へカーブをすると海が広がった。日本海である。途中駅では、あまり乗降は少なかった。12時54分に増毛駅に到着した。

周りには家が少しだけ建ち並んでいた。増毛は1面1線であった。ここで気づいた事は留萌から先はタブレットを使っていた。終着駅のためにカメラに撮り、折り返す深川行きに乗る。やはり折り返す人がほとんどであった。新たに高校生が乗り込んできた。留萌の手前でまた廃線と出会い、一緒に鉄橋を渡った。やはりこれが旧羽幌線なのだろうか?留萌では入れ替わり乗車があった。峠下駅では反対列車と行き違った。先ほど、留萌駅で切り離された一両であった。お互いにほぼ同時に発車。帰りは、恵比島、石狩沼田もあまり乗降はなかった。そして14時31分に深川に到着した。



4.「スーパーホワイトアロー」の旅

 15時18分発のため、まだ時間があり、待合室で過ごす。ほとんどがその前の千歳空港行きの「ライラック」に乗り込む。しかし、これには乗らなかった。15時10分頃に改札が始まり、ホームに向かう。

しばらくして、785系「スーパーホワイトアロー」が到着した。自由席は満席ではなかったが、早速4号車の指定された席に向かう。指定席はあまり座っていなかった。やはり「ライラック」とは違い、良い車両である。リクライニングもちゃんとするし、シートピッチも広い、しかし、残念な事は窓が少し高すぎるという事である。「ワイドビュー」並の窓の高さだと合格点なのだが、少しだけ残念であるが、やはりスピードは今までの北海道で乗っていた車両とは比べものにならないくらいすごい速さであった。スピードを楽しんでいる間に、岩見沢に到着した。約35分間があっという間であった。すぐに室蘭本線のホームに向かう。


5.室蘭本線のローカル線の旅

 室蘭本線にきた列車はキハ40系の2両編成であった。入線当初は混雑はしないだろうと思い、ワンボックスを独り占めしていた。しかし、発車時間が近づくにつれて、どんどん人が乗り込み始め、大混雑をしてしまう。ここで驚いたのは、高校生が私服で通学しているのが多いという事だった。そして、16時29分に発車した。

途中、複線があったのだろうか?廃線となっているもう一方の線路がみえた。ずっと単線であったが、栗山駅で複線になった。そして、ここで大半の乗客が降りた。次の由仁からはまた単線となった。全体的には混雑をしていた。そして三川駅からはずっと複線になっていた。追分駅で大きく入れ替わった。ここで283系「スーパーとかち」が先に出て行き、その後発車した。果てしない大地にレールが2本というすごい光景がずっと続いていた。終点の苫小牧には18時ちょうどに到着した。


6.「すずらん」の旅

 苫小牧駅は寒かった。夕方だから寒くなったのだろうか?かなり冷え込み冷たい風が吹いていた。10分待っているだけでかなり冷えてしまった。781系の「すずらん」は4両編成であった。自由席の乗車口はかなりの列があった。幸い指定席なので一番最後に乗っても大丈夫である。「すずらん」の車内は暖房が効いていて暖かかった。すぐに指定席に座るが最悪だった。簡易リクライニングであった。しかもシートピッチが狭すぎる。足が満足にのばせない。最低だった。これが登場したときは、大絶賛していた記事を見たが、今ではとても、絶賛できない。南千歳、千歳と乗る客はなく、終点の札幌には19時04分に到着した。その夜は居酒屋へ行った。







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